全国に先駆けてジビエに取り組む
JR東日本クロスステーションは大企業によるジビエ振興の先駆者的存在だと言って良いでしょう。2010年に「信州食材フレンチおつまみ」を販売(当時は(株)日本レストランエンタプライズ)、2011 年に東京・上野駅のカフェ店舗で「信州ジビエカレー」などを販売(当時はジェイアール東日本フードビジネス(株))。ジビエがまだ一般に認知されていなかった時期で、お客様の反応を見ながら、少しずつ販売店舗を広げ、メニューも多様化してきました。
日本ジビエ振興協会(以下ジビエ協)の代表理事・藤木が、協会設立以前にジビエ振興で孤軍奮闘していた2000年代前半には、JR東日本のディスティネーションキャンペーン、長野支社管内でのフェアなどで、ジビエを扱い、ジビエ振興の土台をともに築いてきたという経緯もあります。
企業がジビエを扱ううえでハードルになる衛生面についていち早く言及したのも、JR東日本クロスステーションでした。提供するジビエの選定にあたっては、JR東日本の厳しい衛生面の審査を合格したもののみを選定していましたが、この考え方がのちに、厚労省の「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」(2014)や「国産ジビエ認証制度」(2018)の発想につながっています。その意味で、JR東日本クロスステーションは、国産ジビエを生み出した企業のひとつと言っても良いかもしれません。
JR東日本クロスステーションは「ベックスコーヒーショップ」「ベッカーズ」などの飲食店や、コンビニエンスストア「NewDays」などの小売店、「From AQUA」などの自動販売機事業や飲料商品開発、「エキュート」や「グランスタ」などのエキナカ商業施設を運営しており、多様なアウトプットを持つのも強みにしています。ジビエ振興においても、それぞれの販売形態にマッチした商材を提供しており、ジビエ振興の多様化にも一役買っています。2021年には同社の「国産ジビエフェア」の一環で、ジビエを含む加工品「カルパス」をNewDaysで販売しました。
2021年、国産ジビエ消費拡大プロジェクト「GO GO GIBIER!」の立ち上げにあたっては、当初からプロジェクトにご参画いただき、国産ジビエの消費拡大にご協力いただいています。
2022年9月26日から販売を開始する「国産ジビエ 鹿肉カレー」。鹿の旨味がばっちり味わえます。