ロッテリア

地域活性化に貢献し続ける

ロッテリアは、年来地域の食材を使ったメニューの開発に力を入れており、北海道のエゾジカを使ったハンバーガー「エゾ鹿バーガーシングル／ダブル」を販売したのは、2016年のこと。

その後、この「エゾ鹿バーガー」は2018年、2019年、2020年と繰り返し復活する人気メニューとなりますが、このように地域に寄り添うようなメニューを開発、提供し続けているのが、ロッテリアの特徴のひとつと言えるでしょう。2019年の九州産鹿肉を使ったメニューの発売時には、九州で先行販売を行うといった心配りもしています。

ジビエだけでなく、合わせる食材もまた、地域色のあるものを使用しています。2021年からのジビエバーガーでは、キノコやチーズ、ジンジャーソースの生姜を、わざわざ地方から取り寄せています。

とはいえ、2016年当時はまだ「ジビエ」も耳に新しく、受け入れられるかどうかは未知数だったのでしょう。地域限定・店舗数限定で本当にジビエが受け入れられるかを確かめながら、2018年～2021年まで、徐々に販売店舗を拡大してきた足跡が伺えます（下表参照）。地域貢献とビジネスを両立させるという難しい挑戦に取り組んできたのがロッテリアなのです。

骨太、芯の通った味

そんなロッテリアのジビエバーガーは、一言で言えば骨が太く、芯が一本通っている確かな美味しさです。

バンズ、パティ、合わせる食材のバランスが良く、かといっておもねるのではなく、素材の味をしっかりと伝えようとしています。鹿肉の味を前面に出し、その美味しさを伝える。その姿勢は挑戦的ですらあるといえるかもしれません。

それだけに、ロッテリアのジビエバーガーの人気は高く、口コミで広まり、ウェブでも再三バズっていることは皆さんもご存知の通り。ジビエバーガー発売の初日に、カウンターを見ていれば、ジビエバーガーを頼むお客さんが次々と訪れる様を見ることができるでしょう。

ロッテリアには、2021年9月からGO GO GIBIER！プロジェクトにご参画いただいています。2021年ころから、ジビエメニューを繰り返し投入しており、イベント的なメニューから定番メニューへと成長させようとしているようにも見えます。物珍しい食材から、日常的な食材へ。ジビエのあるべき姿の先鞭をつけているとも言えるかもしれません。