自治体の取り組み事例

参加自治体の皆様の、ジビエに関する取り組みの情報を共有し、各地の活動活性化の一助とすることを目指します。

「URUSHINASHIKA」

山梨県

実施期間:2017年~

ハイブランドに匹敵する白い鹿革

 サステナブルな捕獲シカの活用サイクルを創出する目的でスタートした鹿革利用のプロジェクト。これは山梨県の伝統工芸「印伝」での展開でもある。
 やまなしジビエ認証制度で処理された捕獲シカの革だけを利用し、県の産業技術センターと民間事業者が共同で開発した、鹿革を白くなめす技術で加工する。クロムなどの重金属類を使わない手法でもあり、環境負荷も低い。
 真っ白に仕上げた革で作る印伝の製品は白く美しく、付加価値が非常に高くなる。施設は廃棄していた革を利活用でき、なめし事業者は付加価値の高い白い革を提供でき、甲州印伝はほかにはない新しい伝統工芸を生み出すことができるという、ステークホルダーすべてがWin-Winの、サステナブルな取り組みとなっている。
 2021年1月には、コーヒーショップのスターバックスとコラボ、「甲州印伝スリーブ付カップ」を販売した。(※スターバックスの地元製品を利用するプロジェクト『JIMOTO made Series』の一環)