国産ジビエ認証制度とは
全国で、農作物等に被害をもたらすシカやイノシシを捕獲し、資源として利活用する「ジビエ」が注目を集めています。野生鳥獣の食利用について衛生管理の徹底を図るため、厚生労働省は2014年に「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」を策定し、捕獲から消費に至るまでの各工程におけるジビエの安全性確保のための取組を示しました。
さらに、農林水産省は、捕獲した野生のシカやイノシシを処理する食肉処理施設の認証を行う「国産ジビエ認証制度」を平成30年5月に制定しました。
この制度はガイドラインに基づいた解体処理時の衛生管理(衛生管理基準の遵守)、モモやロースなど各部位への切り分け方(カットチャートによる流通規格の遵守)、搬入時の個体の状態や枝肉の保管温度をはじめとしたデータ記録の管理(適切なラベル表示によるトレーサビリティの確保)等を適切に行う食肉処理施設を認証し、より安全なジビエの提供と消費者のジビエに対する安心の確保を図ることを目的とするものです。
認証について
- 認証の対象
- 食肉処理施設
- 認証基準
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- 国内に食肉処理施設を設置する食肉処理事業者であること。
- シカ/イノシシ肉処理施設認証制度認証基準(チェックシート)に定められた事項を遵守していること。
- 国産ジビエ認証制度カットチャートを遵守していること。
- 包装されたジビエに表示するラベルの記載事項を遵守していること。
- 出荷する製品について、定める関係書類でトレーサビリティの確認が可能であること。
- 認証手数料
及び
定期監査手数料
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- 認証に係る費用(更新時含む)
- 認証手数料
1施設あたり350,000円+税
- 認証審査員現地調査交通費
旅費規定に則り、実費負担
- 再審査手数料
書類審査のみの場合 75,000円+税
書類審査および現地審査を実施する場合 120,000円+税及び現地訪問の交通費を旅費規程に則り実費負担
- 定期監査及び臨時調査手数料
- 手数料
1施設あたり150,000円+税
- 認証施設への立ち入りが必要な場合
上記に加え、1施設当たり35,000円+税及び現地訪問の交通費を旅費規定に則り実費負担
※国産ジビエ認証を受けようとする食肉処理施設が、各市町村の策定する被害防止計画に基づく地域協議会に所属している場合には、35万円を上限に「鳥獣被害防止総合対策交付金」による助成を受けることができます。(助成は新規申請に限り対象)
詳細は「鳥獣被害防止総合対策交付金実施要領(PDF:840KB)」9ページの6をご参照ください。
- 認証の有効期限
- 認証日より3年間
ただし年に一度の定期監査を受ける必要があります。
- 資料ダウンロード
(PDFデータ)
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国産ジビエ認証制度(農林水産省通知)(PDF:1,748kb)
- 認証の申請方法
- 当サイト申請についてのページを御覧ください。
認証の仕組み
認証期間と更新について
国産ジビエ認証制度の認証期間は認証日から3年間となっています。
1年毎の定期監査を実施し、認証期限の3ヶ月前までに更新申請を提出して頂き、更新審査を経て更新となります。
申請から認証までの流れ
認証申請の受付後、認証手数料のご入金の確認が取れ次第、審査を開始いたします。