「捕獲鳥獣のジビエ利用を巡る最近の状況」R2.2農林水産省より
これまで、捕獲した鳥獣のほとんどが埋設か焼却処分されてきました。
安全性の確保、安定供給、販路の確保等が課題で、食肉としての有効利用されるのはごくわずかでしたが、
捕獲した鳥獣を地域資源として有効活用する動きも促進されてきました。
地域のジビエをブランド化することで、特産物として売り出したり、お料理を目玉として観光客を呼んだり、地方を活気づける活動も注目を集めています。
野生鳥獣の捕獲をしている狩猟者ですが、年々減少し高齢化が問題になっています。
しかし、ジビエが普及して捕獲した鳥獣を販売することができ、新たな収入源となれば、捕獲者の意欲向上や増加が見込まれます。
ジビエが牛、豚、鳥、羊、馬に続く、第4の食肉として普及すれば、新たなビジネスに繋がる可能性があります。そうなれば、地域の雇用増加や特産品、観光資源、そして新たな食文化の創出ができ、地域の活性化に貢献できます。
ジビエを普及することにより農林業者や猟師の助けになり、地域、外食産業の活性化に繋がります。また、里山、森林や野山の環境保全にも役立ち、今までただ処分していた捕獲された野生鳥獣の生命も無駄になりません。
一般社団法人日本ジビエ振興協会では、ジビエ振興により地域活性化の仕組みづくりを推進していきます。
和歌山県では県内学校給食へのジビエ活用推進に力を入れています。
シカ肉のハンバーガーやカレーライス、シチューなどを出して、農林業に深刻な被害を及ぼすシカやイノシシの活用を進めています。
食肉処理施設で処理され、トリミングによって出た肉片などをペットフード用に加工されたり、冷凍した肉をペットフード業者に販売を行っています。
処理された肉の有効活用策として、注目を集めています。
ただし、ペットフード利用にあたっては「ペットフード安全法」により適切に処理、加工される必要があります。
そこで、農林水産省消費安全局 畜水産安全管理課より情報提供いただいた「捕獲獣肉のペットフード利用を検討されるみなさまへ」をご覧いただき、ペットフード利用にあたって参考にして下さい。