ジビエ料理のレシピ紹介

シカすじ肉の中華スープ

“家庭で簡単に作れるジビエ料理”、これを重視しています。
食材(シカ肉以外)、調味料は全て一般的なスーパーで購入でき、調理法はとにかく簡単です。
活用されることが少ないシカの足のすじ肉(スネ)。オス、メス、年齢に関わらず、塩麹と圧力鍋を使用することで、誰でも簡単に美味しく調理できます。

ポイントは、シカすじ肉を塩麹で一晩漬け込むこと。そして圧力鍋で30分加熱すること。そうすることで、パサつかず、しっとり柔らかくなります。また、灰汁がたくさん出るので、丁寧にしっかり取ってください。臭みを取るポイントです。
※スネ以外にも、すじの多い部位はあります。それらは解体、整形時に除去、廃棄されることがほとんどです。それらのすじ肉でも、このレシピで美味しく調理できますが、特に硬い部分は圧力鍋での加熱時間を40分にしてください。

材料・分量(4人分)

材料名 分量 下準備・メモ
シカすじ肉(スネ以外でも可) 200g 肉を一口大に切る(冷凍肉の場合は自然解凍してから)
塩麹 50g 切った肉をキッチンポリ袋に入れ、塩麹50gを加えたら、ポリ袋の上から揉んで馴染ませ、一晩冷蔵庫で寝かせる
1200ml  
茹で汁 1000ml  
創味シャンタン 18g  
1個  
ごま油 小さじ3  
■具材    
人参 30g 薄切り
ジャガイモ 120g 一口大に切り、煮崩れを防ぐために面取りをする
キャベツ 40g 食べやすい大きさに切る
タマネギ 1/4個 繊維に沿って5ミリ幅に切る
しめじ 1/4パック 石づき(根元)を切ってばらす
水煮タケノコ 20g 薄切り
塩蔵ワカメ 30g 流水で洗いながら両手でワカメをこすって、しっかり塩を取り、包丁で細かく刻む

作り方

  1. 塩麹で一晩寝かせたシカすじ肉を圧力鍋に入れ、1,200mlの水を加え、強火にかける。
    ※蓋はしない
  2. 沸騰したら肉から灰汁が出てくるので、それを丁寧に掬い取る。
    ※強火のままだと、灰汁が鍋から溢れ出るので、火加減を調節して灰汁を取る
  3. 灰汁の処理が済んだら圧力鍋の蓋をし、圧力が掛かるのを待つ。
  4. 圧力が掛かって、オモリが揺れたら、弱火にして30分火にかける。
  5. 圧力鍋に掛けている間に、他の具材を必要な分量準備し、切っておく。
  6. 30分経ったら火を止めて、自然にロックピンが下がるのを待つ。
    ※無理に蒸気を抜くと、茹で汁(出汁)が減るため、冷めてロックピンが下がるのを気長に待つ
  7. ロックピンが下がったら、別の鍋に肉と茹で汁1,000mlを入れ、 分量の創味シャンタンと具材を全て入れ、強火に掛ける。
    ※茹で汁が1,000mlより少ない場合は、水を足す
  8. 沸騰したら、弱火にして約15分加熱する。
  9. ジャガイモに竹串がすっと通ったら、溶き卵を回し入れて火を止め、ごま油を加えたら完成。

【ひとこと】
調理時間は80分と長いですが、調理内容は簡単です。
圧力鍋に掛けている時間、ロックピンが下がるのを待っている時間が長いため、その間にシカ肉以外の具材を準備したり、他の調理に時間を使えます。
具材は季節や好みに応じてアレンジできます。例えば、ジャガイモやタケノコの代わりに、エノキ、椎茸、マイタケなどを使えばキノコスープになります。