今回は長野県産のイノシシを使用したため、その郷土食材ということで、りんごを合わせた。りんごに含まれる。リンゴ酸は肉の繊維質を柔らかくし、特有の臭みを和らげる効果がある。そしてジビエの季節である秋から冬にかけて最盛期を迎える。また柚子とはちみつを加えることで、より季節と郷土にあったものにした。
ジビエは、ソテーにすると肉質の硬さや香りが強調され、火の通り具合も気にしなくてはいけないが、圧力鍋を使用することで、火入れの心配もなくなり、安心して食すことができる。
また、残ったスープを煮詰めてソースにすることで、イノシシ肉の持つ良質なたんぱく質を余すことなく堪能できる。柚子の皮のビタミンC含有量は柑橘類でもトップクラスであると言われているが、熱に弱いので、最後にすりおろしたものを肉の上に添えることで、お肉の持つ鉄分の吸収を助けてくれる。ソースに用いた玉ねぎはイノシシ肉が多く持つ、ビタミンB2の吸収を助けるアリシンを含むので、ぜひソースと一緒に召し上がっていただきたい。
材料名 | 分量 |
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イノシシばら肉(4等分にカット) | 800g |
りんご(すりおろす) | 1個 |
はちみつ | 大さじ1 |
玉ねぎ | 1個 |
人参 | 1/2本 |
セロリ | 1本 |
リンゴ酢 | 大さじ2 |
ジャガイモ | 1kg |
サラダ油 | 適量 |
柚子 | 1個 |
塩コショウ | 適量 |
赤ワイン | 200ml |
玉ねぎ、にんじん、セロリをフードプロセッサーで細かく刻み(ない場合はみじん切り)
圧力鍋にサラダ油を敷いて、中火でしんなりするまで(5分程度)炒める。