2023年07月21日
みなさん、こんにちは!
ジビエ協会事務局の林です。
4月22日(土)、東京都中野区にあるシェアカフェ「una camera livera(通称:ウナカメ)」にて開催されたジビエのイベントに、ゲストスピーカーとしてお邪魔しました。伝統的な狩猟文化に触れてジビエを食べる、とても素敵なイベントでしたのでレポートします!
「いのちめぐる~ジビエ~」と題したこのイベントは、民族文化映像研究所の「日光山地の鹿狩り」上映、ゲストスピーカーによるトーク、ジビエランチ交流会の3部構成で開催されました。
●日光山地の鹿狩り
民族文化映像研究所(略称:民映研)は、自然と共生して築かれてきた日本の文化を映像の記録として残す、民間の研究機関です。この日は民映研所蔵の「日光山地の鹿狩り」という30分間の映像を上映しました。
1995年に制作されたこの映像は、日光山地で古くから行われてきた巻き狩りの様子や、山への感謝の儀式が収められた貴重なものです。捕獲されたシカの肉は狩猟へ参加した人々に平等に分配され、その中には猟犬の分もきちんと平等に分けられていたのがとても印象的でした。
頂いた「いのち」を大切に自らの糧とする、現代人は忘れてしまいがちな精神を思い出させる内容です。
●ゲストスピーカー林より
日光山地の鹿狩り上映の後、ゲストスピーカーとして林から「いのちをたべる-現代日本とジビエ」をテーマに、国産ジビエのお話をさせていただきました。古くから日本ではシカやイノシシが食べられてきたことや、現代社会における鳥獣被害の現状、ジビエ利活用によって生まれる社会の好循環などお伝えしました。最後には、何よりお伝えしたかったジビエの食材としての魅力や、おすすめ調理法をご紹介。
●ジビエランチ交流会
イベントの最後は、フランス人のトマさんが作る本格ジビエ料理を堪能しながらのランチ交流会!イノシシ肉のソーセージと、シカ肉のラグーパスタをいただきました。お肉はすべて「国産ジビエ認証」を取得したものが使用されています。
≪左:イノシシ肉のソーセージ≫
ぎゅっとつまったイノシシ肉の力強い肉感と、ピリッと効いたスパイスが食欲に火をつける1品目!甘酸っぱくフルーティーなコンポートを添えて食べると、深みのある味わいに。ついついお酒を頼みたくなるメニューです。
≪右:シカ肉のラグーパスタ≫
よく煮込まれた鹿肉が口の中でほろほろとほどける、絶品パスタ。「ブカティーニ」という中が空洞になったパスタが使われていて、もちもちとした食感が楽しめます。お腹も大満足のメインでした。
「ジビエ」を食の観点のみならず、伝統文化や社会課題の観点など、さまざまな視点から語り合うことができ、刺激的なイベントでした。一緒にジビエを食べて「おいしい!」と感想を共有できるのは嬉しいことです。参加された方からは、「ジビエを身近に感じることができた」「いろいろな食べ方にもチャレンジしてみたい」というコメントもいただきました。
今後も、ジビエの魅力を伝えていきたいと思います。お招きいただき、ありがとうございました!
↑最後に、参加されたみなさんと記念撮影!↑
ウナカメでは、今後もジビエに関するイベントを開催されるとのこと。SNSなど、最新情報を要チェックです!
別日にいただいた「鹿肉のブルギニヨン風」も絶品でした!