2023年11月16日
10月27日(金)~29日(日)の3日間、ジビエ協として「東京味わいフェスタ2023(TASTE of TOKYO)」(以下 味わいフェスタ)に出展、東京都でジビエの認知拡大、普及を図りました。ジビエ協では、今後ジビエ振興において消費者・大消費地との接点を増やすことが重要と考え、2023年は東京都での活動を開始。5月の「Tokyo Tokyo Delicious Museum」に続いて2度目の東京都でのイベント参加となります。
味わいフェスタは東京都の農林水産物の魅力を広く都民に紹介し、味わい多彩な魅力を知ってもらうイベントで、丸の内、日比谷、有楽町、豊洲の4カ所で開催。会場ごとにテーマが異なり、それぞれの楽しみ方ができるようになっています。ジビエ協が出展した豊洲会場は「東京の農・林・水を体験し味わうエリア」がテーマです。ジビエ協の出展でも体験メニューを提供するため、ジビエ協会員のご協力をいただき、ジビエレザーのワークショップ(AIC提供)を提供したほか、同じく会員の駒場学園高等学校とコラボレーションし、同校のキッチンカーを出展してもらいました。
※27日には隣接する「がすてなーに ガスの科学館」で開催された料理教室にも協力しています。そのレポートについては改めてレポートいたします。
ジビエレザーのワークショップは、簡単なコインケースのお絵描きと組み立ての体験を通して、ジビエやその背後にある鳥獣被害や環境問題に触れてもらうというもの。親子連れのお客様を中心に大勢の方にご参加いただき、楽しくジビエについて知っていただくことができました。
駒場学園高等学校のキッチンカーでは、鹿肉を使ったパニーニを提供してもらいました。駒場学園高等学校は近年特に力を入れているSDGs教育の一環でジビエを扱っており、弊会代表理事の藤木も講師を務めることがあります。今年はさらに、メニュー開発から販売まで生徒たちがすべて行うキッチンカーを導入し、SDGs教育を強化。本イベント出展にあたっては、ジビエに加えて東京の農産物を使うことがテーマだったため、生徒たち自らが、学校が立地する世田谷区内の畑、生産者を訪問して食材を探し出し、メニューに組み込んでいます。提供したメニューは「鹿肉のパニーニ」、「内藤かぼちゃスープ」「プルーベリーとホワイトチョコのスコーン」「リンゴとチョコチップのバウンドケーキ」「内藤かぼちゃプリン」。鹿肉パニーニは、最終日の終了前には用意した300食を完売することができました。
また、初日の27日(金)には、出展の情報を聞きつけたジビエ議連会長の石破茂議員が駆けつけ鹿肉パニーニを賞味し、生徒たちと親しく言葉を交わす一コマもありました。このような社会貢献活動を石破議員のような方に認めていただけることは、生徒たちにとっても大いに励みになり、今後の活動への思いも新たにしたようでした。
出展を通して、東京でもまだまだ「ジビエ」を知っている人・食べたことがある人は十分に多くはなく、認知拡大に努める必要であることを感じさせられました。また、今回ジビエ協会員はもとより、それ以外の多くの企業・団体との連携を通して、より多くの人々・団体との関係強化の重要性も認識することができました。今後さらに、都市部や消費地での認知拡大、ステークホルダーの増加・獲得にも努めてまいります。