2024年02月06日
1月24日、食生活ジャーナリストの会の勉強会にお招きいただき、講師として参加いたしました。
同会とは、2021年度の「食生活ジャーナリスト大賞」でジビエ協を選出していただいた(「食文化部門」)ことをきっかけに関係が始まり、もっと詳しくジビエについて学びたいとのご要望をいただいたことで、今回の勉強会につながっています。リアルとオンラインのハイブリッド開催で、合わせて50名弱のジャーナリスト、ライター等マスコミ関係者の皆さまにご参加いただきました。
21年度の受賞の折には、弊会代表理事の藤木がジビエ振興のアウトラインをご説明したこともあり、今回の勉強会では衛生管理や食肉処理施設の現状などより詳しいテーマで講演。衛生管理については弊会事務局長の鮎澤が講師を務め、食肉処理施設については、鳥取県若桜町「わかさ29工房」代表の河戸建樹氏を講師にお招きしました。
衛生管理では、法律や制度、国産ジビエ認証などについて解説。また、HACCPの考え方なども詳細にご紹介しました。牛豚鶏と同等の衛生管理が求められつつも、ジビエ独自の状況があることなどもお話ししています。
食肉処理施設の現状についてわかさ29工房の河戸氏に講師を依頼したのは、「理想的な施設運営のあり方を知りたい」とのご要望があったため。わかさ29工房は年間3700頭を処理しており、骨・革・内臓等も含めその8割を利用することで残渣を減らし、利益率を高めることに成功しています。河戸氏は施設運営の現状、販売や利用率の拡大の工夫などを紹介し、「猟師さんたちのための施設だと心がけること」「処理数を向上させること」が施設運営のポイントだと話しました。
後半はリアル・オンライン双方から質問を受けての質疑応答、ディスカッションを行いました。さすが専門的なジャーナリストの皆さんだけあって、内臓利用やジビエカーの現状、国産ジビエ認証の今後の見通しなど質問は鋭く多岐に渡り、その後の議論も含め弊会としても大変学ばせていただくことができました。
閉会にあたっては、弊会藤木から「今後のジビエ振興には、正しい知識を消費者に伝えるためにも、より一層メディアの皆さんのご協力を」と改めて訴えました。ジビエ協では今後もこうしたプロモーション活動にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。