2024年12月20日
2024年11月27日、女子栄養大学駒込キャンパスにて栄養士・管理栄養士、食関係の仕事に従事するかたに向けたジビエセミナーを開催いたしました!
会場にお集まりいただいたのは、栄養士・管理栄養士の資格を持つ方を中心に83名。月刊『栄養と料理』、webサイトで参加者募集いたしました。また、『栄養と料理』11月号 では、ジビエの栄養に関するイアップ記事も掲載いただきました。
(1)国産ジビエの基礎知識
講師:一般社団法人日本ジビエ振興協会 常務理事 鮎澤 廉
ジビエの入門知識として、昔から日本で食べられてきたジビエの歴史と現代の鳥獣被害の現状、捕獲から流通までの衛生管理や、安全に食べるためのポイントなどをお話いたしました。
(2)アスリート食としてのジビエの活用
講師:女子栄養大学 栄養生理学研究室 教授 上西一弘先生
スポーツ栄養学の専門家である上西先生より、アスリート食としてのジビエの可能性についてお話いただきました。たんぱく質と鉄分が豊富というジビエの栄養的特徴はスポーツをされる方にも徐々に認知されつつあるようですが、注目すべき栄養素であるビタミンB群、カルニチン、カルノシン、BCAAについても解説いただきました。
(3)ジビエレシピと調理のコツ紹介&試食会
講師:一般社団法人日本ジビエ振興協会 代表理事 藤木 徳彦
シカ肉を使った試食2品をご提供しながら、調理のコツやジビエの食材としての魅力についてお話いたしました。試食メニューは、「鹿外モモ肉のから揚げ」「鹿スネのポン酢あえ」。急激に加熱すると固くなりやすいシカ肉を、簡単なひと工夫でやわらかく仕上げて、お肉本来の味を楽しんでいただけるメニューです。[写真:鹿外モモ肉のからあげ(左)、鹿スネ肉のポン酢あえ(右]
受講された方からは、「くさみが無く、ジビエに対するイメージが変わった」「メニューの鉄分を充実させるのによいと思った」「捕獲されたもののうち、わずかしか食用になっていない事は知らなかった」といった感想や、「価格面で難しい」「調理の手間がかかる」といった実際のメニュー化への懸念点についてのコメントもいただきました。
これまでジビエ協会ではさまざまなセミナーを実施してきましたが、その中でも特に多くの方にご参加いたたいだセミナーでした。質疑応答コーナーでも活発に質問が飛び交い、ジビエに注目が集まっていることを感じます。みなさまに情報を持ち帰っていただき、ジビエメニューの提供に繋がれば嬉しく思います。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
日本ジビエ振興協会では、引き続きさまざまなセミナーやイベントを開催してまいります。SNSをフォローして、ぜひチェックしてください!