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宮崎県でジビエ講習会&焼酎とのマリアージュイベント

2023年01月23日

11月14、15日の2日にわたって、宮崎県からのご依頼を受けて、ジビエイベント、セミナーに参加いたしました。

主催は宮崎県の中山間農業振興室。宮崎県は、ジビエ協設立当初の2012年ころから盛んにジビエ講習会を開催するなど、協会とともにジビエ振興に取り組んできた実績があります。今年になって改めて、ジビエ振興を加速するために、新たな活動内容を立ち上げています。

11月14日夜には、宮崎県産焼酎とジビエのマリアージュの可能性を探るクローズドイベント「みやざきジビエと焼酎の『であいもの』を楽しむ会」を開催。これは、高価格帯の外食顧客層向けに、焼酎とジビエの魅力を打ち出していくために開催されたもので、市内の高級焼酎カクテルの店舗で、10名足らずという少数のお客様を招き、ジビエコース料理に焼酎カクテルを合わせていくという趣向で行われました。

ジビエ協は、レシピの考案、料理の提供で協力させていただきました。宮崎産焼酎は原料の芋の甘みを活かしたフルーティー・ふくよかなタイプから、キリッとしたドライなものまで多様な種類が揃います。宮崎県産のジビエ(国産ジビエ認証取得の西米良村ジビエ処理加工施設から提供)、地鶏、野菜などをふんだんに使った料理を提供し、焼酎とのマリアージュをお楽しみいただきました。まずは小規模な開催で、口コミでジビエの魅力を広めていきたい考えだそうです。

 

11月15日には、料理人などの外食産業従事者、調理師学校の生徒などを対象に、「ジビエの普及拡大に向けた人材育成研修『ジビエ調理セミナー』」が開催され、協会代表理事の藤木が講師を務めました。講義内容はジビエの衛生管理から解体処理、調理・試食までのフルスペック。参加者は宮崎市内にとどまらず広く県内から集まり、約半数が飲食店の料理人の皆さん、半数を学生が占めており、若者からベテランまで揃う講習会となりました。

宮崎県での講習会も回を重ねており、毎回参加してくださる方も多いのですが、今回は新規参加者が大半で、「興味は持っていたが、使うきっかけがなかった」ことから、受講したという声も。講習では、導入に向けて、藤木が鹿肉の歩留まりと価格の関係、仕入れのことなど、経営に係る内容を多くご説明いたしました。

また、宮崎に限らず九州全域で肉食の文化が発達しており、鹿もよく食べられていたようですが、安全な加熱について十分な周知がなされていないという印象があります。ジビエ協としては、この点は今後も強く訴えていきたいところです。